(6)広瀬淡窓と龍頭泉
(ひろせたんそうとりゅうとうせん)
龍頭泉 |
多良岳県立公園の一角に位置し、龍頭泉の名で知られる千綿渓四十八潭(ちわたけいよんじゅうはちたん)は、下流は千綿川河口の「釜淵」から上流は遠目郷の「留りの淵」まで、千綿川の清流に沿って四十八の滝と淵が連なる美しい渓谷です。「龍頭泉」という名にも由来があり、江戸時代の儒学者・広瀬淡窓(ひろせたんそう)が、大村藩主に招かれて千綿渓に遊んだ際、その美しさに心を打たれ、渓谷全体を称し「まるで巨大な龍が横たわっているかのようだ」と評し、名付けたものと伝えられています。
八間滝(はちけんだき)の力強い瀑布(ばくふ)をはじめ、滝と淵のつくりだす美しさに、四季折々の山の風情と奇岩群の彩りが加わり、訪れる人を楽しませてくれます。また、山水画のような渓谷に沿って遊歩道も設けられ、春は新緑、夏は水遊び、秋は紅葉、冬は深山幽谷の風情と、四季を通じての散策が楽しめる渓谷となっています。 |